草津月 2021
天候の悪い週末が続いて焦りもいいだけ募った下旬、漸くフラワーセンターにいけました。
それまでが晴れ過ぎってくらいのお天気でしたので油断しました。
ともあれ、何とかブログは書けそう…と、出かけたフラワーセンターは夜間開園でありました。
去年も夜間開園は見たのですが、今回はグリーンハウスを中心に鑑賞してみました。
夜に咲く花が展示されているわけなのですが、出かけたのは夕暮れ時でしたので、もう花自体は咲いていたりします。
イランイランは香水などでお馴染みの花と思いますが、こうして花をまじまじと見るというのはなかなか無い機会。
花の香が強くなるのは花弁が黄色となってかららしいのですが、黄色の花は一つのみ、そして相変わらずのマスクの壁に阻まれて香りはよくわからなかったのでした。無念です。
エバーフレッシュは、和名を赤莢合歓木(あかさやねむのき)というのだそうで、夜になると葉が閉じる熱帯植物なのだとか。
和名の由来となったであろう実を見ることができましたが、ちょっと面白い感じの実ですよね。
同じく夜になると葉が閉じるベニゴウカンは漢字ですと「紅合歓」だそうです。ヒネムとも読むそうですが、名の通り鮮やかな緋色の花が綺麗でした。
ネムノキは下向きに咲くそうですが、ベニゴウカンは上向きに咲くらしく花色以外だとそういう見分け方もできるようですね。
上向き? のような写真ですが、まぁそんなこともあるさ、ということで……こちらは夜に葉が閉じた所も撮れました。
さて。
夜間開園では夜に咲く植物など以外にも特集しているものがありまして。
そう、去年はほんのり紹介したかもしれない食虫植物展です。今年は少しじっくりと見てみました。
そんな訳で、ウツボカズラ…去年は気づきませんでしたが、結構な展示数でした。
中さえ見なければ、ぱっと見は割とユニークで、丸みを帯びたフォルムは可愛い感じすらします。中は見ませんとも。
食虫植物といえば、という感じがあるハエトリグサもありました。
開いてるところは(某土管フラワーを連想して)愛嬌があるような気がするのですが、閉じているのは消化中なのかなと思うと迫力ある感じがするのが不思議なところ。
こんなスミレのような可愛い花も食虫植物!? と衝撃を受けたのですが、葉の部分で虫を捕食するのだそう。
ムシトリスミレという名ですが、スミレ科ではなくタヌキモ科だとか。
ひといき入れる為、ちょっと飲み物を頂いたのですが、ツキミソウをイメージしたとのこと。折角なので、テラスで頂きました。
ツキミソウは白色で咲き始めてピンク色に変化するところから、ストローで混ぜるとピンク色になるのです。
綺麗なピンク色を目指して、かなり一生懸命混ぜました。
最後は、マコデス・ペトラという植物です。こちらだけ容器に覆われていてなんだろうと近づいたら、美しい葉が目に飛び込んできました。
洋ランの一種だそうで、葉を楽しむ品種なのですね。ジュエルオーキッドとも呼ばれるそうで、確かに宝石と名が付くのも納得です。
夜のライトアップも上からの照明が緩く円を描くように動いていて、幻想的な雰囲気で素敵でした。
このところは残暑は厳しさだけじゃない、いわゆる世情というやつで心身のバランスが取り難い感じがしてます。
植物鑑賞も今は出来るだけ頻度を抑えてはいるのですが、抑え過ぎても身が持たないので適度に鑑賞していきたいです。